トルコ海底トンネル開通

 かつてトルコを統治していたオスマン帝国のスルタンのアヴデュルメジト1世が構想した、ボスポラス海峡を横断する海底トンネルが遂に開通した。最初に構想されたのが1860年ごろで、以来100年以上の歴史的な悲願を日本の技術が手助けしたことについて、とても感動している。
 少し調べてみたら、海底トンネルができるまではボアジチ大橋とファーティフ・スルタン・メフメト橋で結ばれていて、交通量を見るとボアジチ大橋が6車線の18万台/日で、ファーティフ・スルタン・メフメト橋が8車線の15万台/日。それでも慢性的な渋滞が長らく続いていたようで、いかに古来よりイスタンブールが交通の要所だったかがよく分かる(と勝手に思ってる笑)
 これを機に少しでも2つの大橋での渋滞が緩和されれば良いなと思う。そしていつの日か、この海底トンネルを含めたトルコ観光に行ってみたい。歴史好きの俺にとってイスタンブールは本当に魅力的な都市だ。
 
ソース:アジアと欧州結ぶ開通トンネルが開通 - CNN.co.jp

(CNN)欧州とアジアの架け橋とも呼ばれるトルコで29日、両大陸を結ぶ初の海底トンネルが開通し、エルドアン首相や安倍首相らが出席して開通式が行われた。
トンネルの全長は13.6km、欧州とアジアを隔てるボスポラス海峡の海底を走る。全長76kmの鉄道整備プロジェクト「マルマライ」の一環として、2004年にトルコと日本の合弁で建設に着工した。
マルマライは大陸間の内海マルマラ海の名に、トルコ語で鉄道を意味する「ライ」を組み合わせた名称。
 
エルドアン首相は開通式で、「マルマライは人と国と大陸を結び付けると同時に、過去と未来を結び付ける」と演説した。
トルコはこの日、90年目の建国記念日を迎えた。マルマライは、オスマン帝国時代の皇帝が100年以上前に描いた夢を現実にするプロジェクトでもある。
トルコの経済中心地イスタンブールでは、約200万人が日常的に大陸間を行き来する。新しい鉄道は1日に150万人を運ぶことができ、両大陸間を約4分で結ぶ。
 
海底トンネル建設の過程では、遺跡など4万点あまりが発掘され、イスタンブールが8500年前に遡る歴史を持つことも分かった。ただ、発掘調査のためにプロジェクトの完成は4年ずれ込んだ。
トルコは地震国でもあり、運輸相によればトンネルはマグニチュード9.0の地震にも耐えられる設計になっているという。